豚は多くの人間から蔑まれている。食肉として人類に大きな貢献をしているのに、人間は豚を「汚く下品で馬鹿だ」と言う。その重要性と評価が、これほどかけ離れている動物は他にいない。もしかしたら、私たちは、豚への評価を誤っているのではないか――。
自然界と生物を先入観なしに見続けたライアル・ワトソンは言う。「動物の中には、単に生来の本能的なやり方で反応するのではなく、ちゃんと互いを理解し合うものがいる」。そして「豚と人間は、どちらも昔から社交的で、遊び好きで、音楽好きで、思いやりがあって、機略縦横で、概して合理的な存在だ」と。2008年、ワトソンは、私たちにこの著作を遺して世を去った。世界中の豚好きの人々に向けて。
ワトソンは、人類学、生物学、地理学、心理学といった視点から、豚の鼻が
なぜあんな形をしているのか、その不思議な鳴き声、耳の形等を考察し、いか
に豚が鋭い洞察力を持った動物であるかを検証する。また豚の「心の理論」
についても迫り、その蔑まれた存在に光をあてた、渾身の大著。
単行本: 360ページ
出版社: 木楽舎 (2009/10/26)
言語: 日本語
ISBN-10: 4863240171
ISBN-13: 978-4863240179
発売日: 2009/10/26
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