カミキリムシの青色の鮮やかさに感動したとき、科学が始まった――福岡ハカセこと生物学者・福岡伸一が、遺伝子研究の最前線から探究心の育て方まで、様々なテーマを闊達に語りつくすエッセイ集が文庫版で登場。難解な現代生命科学は驚くほどわかりやすく噛み砕かれ、科学のレンズで切り取られたニュースは新鮮な断面を見せる。そしてノスタルジックな筆致で描かれる少年ハカセのセンス・オブ・ワンダーへの目覚めが、深い余韻を残す。理系は苦手……という方も、美しい文章を味わううちに著者の思索が腑に落ちてゆくはず。科学の語り部として現在最も支持される著者の諸作品中でも、屈指のわかりやすさと楽しさ、奥深さを備えた待望の一冊。「週刊文春」連載を再編・加筆。
文庫: 253ページ
出版社: 文藝春秋 (2012/9/4)
言語: 日本語
ISBN-10: 416784401X
ISBN-13: 978-4167844011
発売日: 2012/9/4
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